一般財団法人環境イノベーション情報機構
州際大気浄化規則が施行へ
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2005.05.26 【情報源】アメリカ/2005.05.11 発表
州際大気浄化規則が5月12日、連邦官報への公表をもって施行される。これは、これまでのアメリカの大気浄化に関する規則の中でも5本の指に入るものである。この規則は、アメリカ東部の州における、SO2およびNOxの排出に恒久的な上限を設けるものであり、3月10日に、EPAのジョンソン長官代理によって署名された。
この規則が完全に施行されると、対象地域(アメリカ東部の28州とコロンビア特別区)におけるSO2排出量は、2003年レベルより70%以上削減され、またNOx排出量も60%以上削減されることとなる。これにより、2015年までに、年間で1000億ドルを超える健康上の利益や視界が良好になるといった利益が得られるとともに、対象地域における早期死亡率が大幅に減少すると見込まれる。こうした利益は、実施が進むにつれ、年々、増大していくものと考えられる。【EPA】