一般財団法人環境イノベーション情報機構
バイオマスのモデルプロジェクト
【エネルギー バイオマス】 【掲載日】2001.07.18 【情報源】ドイツ/2001.07.09 発表
バイエルン州Pfaffehofenで、バイオマス火力発電所のパイロット施設の操業が開始された。これは、気候変動対策として有効であるとともに、バイオエネルギーの効率的利用にも資するものである。連邦環境省政務次官プロープスト氏は、バイオマス政令によってバイオマスエネルギー利用の増大が今後見込める、と語った。同発電所は、いわゆるコジェネレーション方式を採っており、木材片から、電力、熱、冷房用冷風を供給できる。電力としては、年およそ40ギガワットの電力を同市の送電網に供給しており、また、同時に熱供給を行うとともに、病院・事務所・行政官庁の冷房用には冷風を供給している。燃料としては、取引できない木片を使用している。これは、2400万リットル分の暖房用石油の代わりとなり、年あたり6万5000トン分のCO2排出を削減することができる。同施設は、直接的に25の雇用を創出した。
なお、連邦環境省は、バイエルン農林省による助成を補うため、780万マルク(3億9000万円)の資金援助を行った。【ドイツ連邦環境省】