一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州議会 海洋船舶の燃料に関するEU指令を可決
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2005.05.02 【情報源】EU/2005.04.13 発表
欧州議会は4月13日、海洋船舶の燃料に関するEU指令を可決した。この採決をもって、船舶からのSO2及び粒子状物質の排出削減を目指す立法プロセスは、最終段階を迎える。SO2は湖沼、森林生態系の酸性化を引き起こし、ヒトの健康に害を及ぼす大気汚染物質であり、粒子状物質は深刻な呼吸器疾患及び早期死の原因となる。
EUにおいては、SO2排出源として、船舶が最大のものとなっているが、これは海事業界の環境対策が陸上の業界より遅れたためである。
今回の決定により、船舶からのSO2排出量は、2006年から年間50万トン以上削減されることになる。【欧州委員会環境総局】