一般財団法人環境イノベーション情報機構
IPCC CFCs代替物質による地球温暖化防止に向け 新しい報告書を発表
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2005.04.28 【情報源】国連/2005.04.11 発表
各国政府は、オゾン層を破壊するクロロフルカーボン類(CFCs)の代替品が地球温暖化を引き起こすという問題に直面している。この問題について、解決策などを分析するため、IPCCは、モントリオール議定書技術経済評価パネル(TEAP)と協力して、「オゾン層と世界気候システムの保護:ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)とパーフルオロカーボン類(PFCs)に関する問題」と題する特別報告書を作成した。報告書の作成は2年間にわたり、35カ国から145名の専門家が参加した。CFCsやその代替品等は、CO2よりも格段に温室効果が強く、温暖化への寄与度は、人為起源の温室効果ガス全体の5%を占める。報告書には、様々な対策が盛り込まれており、これらの対策が実施されれば、2015年までに、CFCsやその代替品の地球温暖化への寄与度を半減することができると見込まれている。
CFCsや代替品を最小化するために報告書に盛り込まれた主な対策は、以下のとおり。
●非意図的副産物の排出、蒸発、漏出を防止するために、化学物質の封じ込め方を改善
●特定の設備において必要とされる総量の削減
●寿命のきた製品のリカバリーやリサイクル、CFC等の破壊の促進
●地球温暖化を起こしにくい、あるいは起こさない、アンモニアや他の代替物質の使用を増やす
●オゾン層破壊と地球温暖化につながるガスを防ぐ、新しい技術の利用
【UNEP】