一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境経済勘定委員会を開催 2003年の環境経済勘定を公表
【エコビジネス 環境マネジメント】 【掲載日】2005.04.20 【情報源】フランス/2005.04.05 発表
フランスのルペルティエ エコロジー・持続可能な開発大臣は、3月30日、環境経済勘定委員会の年次会合を開催した。会議では、2003年の環境経済勘定に関する報告書、及び農業と環境に関する報告書が発表された。環境経済勘定に関する報告書では、フランスにおいて、1990年以降、環境保護分野の支出が、国の成長率よりも急速に伸びているいることが明らかとなった。これは、フランス国民に、エコロジーや持続可能な開発の重要性が意識されてきていることを示している。今日、全雇用の1.6%に当たる、36万5000件の雇用が環境に関連したものとなっている。また、国立公園、自然保護区、河川の維持についての支出は、年平均10%のペースで増加している。されに、大気保全については、特に運輸部門で新しい支出が現れている。また、バイオ燃料関係の支出は、2003年に15%も伸びた。
また、農業と環境に関する報告書は、両者の関係、目標を深く取り扱った初めてのものである。戦後の農業の変化の大きな輪郭を踏まえ、報告書は、農業が環境に与える負荷(汚染、水使用)、そして農業の環境への貢献(景観、生物多様性)を示している。また、農業による負荷の原因となった、政治的、経済的要因も分析している。環境分野において、農業が積極的に果たすべき役割についても触れている。【フランス エコロジー・持続可能な開発省】