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環境ニュース[海外]

EU、汚染ゼロに向けた改正産業排出指令が発効へ

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2024.08.19 【情報源】EU/2024.08.02 発表

EUにおいて、大規模な産業施設や畜産農場から排出される有害物質を削減して健康や環境への汚染の影響を最小限に抑えるための改正産業排出指令(IED2.0)が、2024年8月4日に発効する。

対象となる産業施設は 約3万7,000、養豚場や養鶏場は 約3万8,500 となり、2050年までに主要な大気汚染物質(注)の排出量を 2020年比 で最大 40% 削減できると見込まれている。

改正指令の主な目的は次のとおり。
・効果的な排出削減技術を通じたイノベーションと変革の促進
・排出削減に関するルールの強化(排出上限や特例の付与条件など)
・環境データへのアクセス向上による許可の簡素化
循環型経済と資源効率化のためのツールの提供や有害化学物質の使用削減
・規制対象の拡大(金属鉱業、大規模なバッテリー製造工場、廃棄物埋立地など)
・市民の権利の向上(情報公開、司法への参加、EUの環境法では初となる「違法な汚染に起因する健康被害に対する補償を求める権利」など)

産業排出指令(IED)の改正は、2022年4月 に欧州委員会が提案していた。

(注) PM2.5(微小粒子状物質)、二酸化硫黄(SO2)、窒素酸化物(NOx)、非メタン揮発性有機化合物(NMVOC)

【欧州委員会】

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