一般財団法人環境イノベーション情報機構
携帯電話使用時の健康配慮を強化すべき
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2001.07.05 【情報源】ドイツ/2001.06.21 発表
ドイツ連邦環境省政務次官Probst氏は、Salzgitterで開催された連邦放射線防護庁の専門家会合の冒頭で、携帯電話使用時の健康配慮を強化すべきことを主張した。同氏によれば、現行法の下では、科学的に健康への悪影響が証明されない限り、保護措置をとることができず、環境政策の基本思想であるところの予防措置をとることができない。このような事態は変えなければならない。同専門家会合は、内外の政策、科学、経済分野の専門家約60人を迎え、携帯電話の電磁波の影響についての研究の現状を把握することを目的として開かれた。
昨年の携帯電話網の整備により、人々はより強い電磁波にさらされることになった。携帯電話は、便利さの反面、人々の健康へのリスクとなるかもしれない。この点については不確実性があるので、今後研究を一層強化しなければならない。
連邦政府は、先週閣議決定された予算案の中で、この分野の研究資金を昨年の倍とすることとした。この分野の環境研究計画予算は、2002年には217万ユーロに増強される予定である。【ドイツ連邦環境省】