一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA水銀調査戦略を公表
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】アメリカ/2000.12.29 発表
EPAの調査開発局(Office of Research and Development)は、水銀が健康及び生態系に与えるリスクについて把握する5カ年の調査戦略を公表した。EPAは、今後、水銀の移動や変化、発電所の燃焼機関や他の産業におけるリスク管理、水銀への曝露と人体・環境への影響について研究を行う。大気中の水銀は、水中に移動し、河川・湖沼、魚を汚染する。特に、水中では生物学的なプロセスによって有毒なメチル水銀に変化し、動物や人体に蓄積する。
1997年に、EPAが議会に提出した水銀のレポートにおいては、燃焼機関や産業から排出される水銀と、人体及び野生生物の体内に蓄積しているメチル水銀との間には関連があるのではないか と結論づけられた。この調査では、出産年齢の女性の1〜3%は、胎児にメチル水銀のリスクが及ぶ量の魚を摂取していると推定された。【EPA】