一般財団法人環境イノベーション情報機構
EUの遺伝子組換体規制について WTOでの議論を本格化
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2003.09.03 【情報源】EU/2003.08.18 発表
アメリカ、カナダ及びアルゼンチンは、8月18日、EUの遺伝子組換体規制について、WTOにパネルの設置を求めた。この3カ国は、本年5月、EUの遺伝子組換体・食品の承認制度について、WTOに協議を要求し、EUとの対話を行ってきた。しかし、アメリカ側は、協議は失敗したと判断し、本格的にパネルの設置を求めた。アメリカ側は、1998年以降、EUが遺伝子組換体の承認を棚上げしていること(実質的なモラトリアム)について、問題だとしている。
一方、EUのパスカル・ラミー通商委員は、アメリカ側の対応を遺憾として、WTOへの提訴は「不要な訴訟」だとするコメントを発表している。同委員は、「EUの遺伝子組換体規制制度は、明確、透明、合理的かつ非差別的だ」と強調する。
【欧州委員会環境総局】