一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ、有害物質排出目録の報告対象に9種類のPFASを追加
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2025.01.22 【情報源】アメリカ/2025.01.03 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、「緊急事態計画および地域住民の知る権利法」における有害物質排出目録(TRI)の対象となる化学物質のリストに、9種類のPFAS(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物)が追加されたことを報告した(注)。EPAが毒性値を確定したPFASがTRIの対象化学物質リストに自動的に追加されることを規定した2020会計年度の国防権限法(NDAA)に基づく措置だという。
TRIの対象となる化学物質を一定量を超えて製造、加工又は使用する指定産業分野の施設や連邦政府施設は、当該物質の排出量や廃棄物として管理した量などのデータを毎年EPAに報告する義務がある。
また、2023年10月にはEPAが、TRI対象のPFASすべてを特別懸念化学物質に分類することを決定しており、PFASについては低濃度でも報告が必要になっている。
今回の措置により、提出期限を2026年7月1日とする2025報告年から、TRI報告の対象となるPFASは計205種類に増えるという。
(注)9種類のPFASの英語表記(略称含む)及びCAS登録番号は以下のとおり。
・Ammonium perfluorodecanoate(PFDA NH4)(3108-42-7)
・Sodium perfluorodecanoate(PFDA-Na)(3830-45-3)
・Perfluoro-3-methoxypropanoic acid(377-73-1)
・6:2 Fluorotelomer sulfonate acid(27619-97-2)
・6:2 Fluorotelomer sulfonate anion(425670-75-3)
・6:2 Fluorotelomer sulfonate potassium salt(59587-38-1)
・6:2 Fluorotelomer sulfonate ammonium salt(59587-39-2)
・6:2 Fluorotelomer sulfonate sodium salt(27619-94-9)
・Acetic acid,[(γ-ω-perfluoro-C8-10-alkyl)thio]derivs.,Bu esters(3030471-22-5)
【アメリカ環境保護庁】