一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、市民をアスベスト曝露から守るため、テキサス州に14万ドルを助成
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2010.10.25 【情報源】アメリカ/2010.10.08 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、市民をアスベスト曝露から守る事業にと、約14万ドルをテキサス州に助成した。この事業はアスベスト災害緊急対策法(AHERA法)に基づいて実施されるもので、アスベストが発見された場所での現地調査をもとに、職場や建物内での無用なアスベスト曝露を防止することを目的に実施される。AHERA法では、自治体の教育局に対し、学校のアスベスト含有建材の検査と危険性低減のための管理計画作成を義務付けているほか、一定のアスベスト作業を実施する者の訓練と認定を行うプログラムについても定めている。アスベストは有害だが、アスベスト関連疾患にかかるリスクは曝露量に左右される。アスベストの除去は必ずしも最善の曝露防止手段ではなく、不適切な除去は、それまではなかった危険を招くおそれがある。EPAは、アスベストが発見された場合はその場での計画的な管理を推奨し、建物の改装や解体といったアスベスト飛散のおそれが大きい場合に限って、一般市民の重大な曝露を防止するために除去を要求している。【アメリカ環境保護庁(EPA)】