一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ 住宅リフォーム時の鉛対策を強化へ
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2009.11.02 【情報源】アメリカ/2009.10.22 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、国の鉛中毒予防週間に合わせて、鉛中毒を防止する対策案を公表した。EPAでは、2008年鉛修理・修復・塗装規則の改正を提案している。1978年以降に建てられた住宅では鉛を含むペンキの利用が禁止されているが、2008年の規則では、1978年以前に建てられた住宅についても、6歳以下の子供や妊娠中の女性が住んでいる場合、家の修理・修復などに当たる事業者は、埃を減らし、作業場所を囲うなど、鉛に触れないような予防策を講じるよう義務付けている。今回の改正では、この義務の適用除外を廃止し、対象範囲をさらに広げる見込み。
また、EPAは、埃の中に含まれる、鉛の有害性基準について改正を提案するとともに、鉛を含むペンキの定義の改正に向けて、連邦住宅・都市開発省と検討を進めることとしている。
提案については、30日間にわたってパブリックコメントを募集し、2010年4月までに最終版を策定する予定。【EPA】