水銀の輸出を禁止する規則案、欧州閣僚理事会で採択

　EUからの水銀の輸出禁止について、欧州閣僚理事会は9月25日、最終的な法案（EU規則案）を採択した。欧州委員会もこの決定を歓迎している。
　水銀の輸出禁止は、世界的に水銀の供給を削減しようとするEUの戦略の一部となるもので、高い有毒性を持つ重金属の環境中への排出を減らすことになる。
　この規則により、塩素アルカリ産業（塩素や苛性ソーダを生産する化学産業）、その他特定の事業活動で水銀を使用することが禁止され、安全な保管が義務付けられる。
　輸出禁止は、2011年3月から施行される。【欧州委員会環境総局】