一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA 農薬ダイアジオンを段階的廃止
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】アメリカ/2000.12.05 発表
EPAは、アメリカで最も広く使用されている農薬の一つ、ダイアジオン(diazion)の段階的廃止について、農薬製造会社と合意に達した。ダイアジオンは有機リン酸系の殺虫剤で、家庭の芝生や庭、家の中でも使用されており、年間1100ポンド(約5000トン)が使用されている。有機リン酸系農薬は神経システムに影響を及ぼすことがあり、ダイアジオンは、過剰に曝露すると、吐き気、頭痛、嘔吐、下痢等の症状が出る。今回、農薬製造会社2社との合意により、以下のスケジュールで削減することとなった。
・住居内での使用については、2001年3月までに登録を抹消し、2001年12月までに小売販売を停止する。
・芝生、庭、芝土への使用については、2003年7月までに製造を中止し、2003年8月までに小売販売を停止する。
さらに、会社は、2003年に製品回収プログラムを実施する
・併せて、芝生、庭、芝土用のダイアジオンの段階的削減のため、2002年には25%、2003年には50%、生産量を削減する。
・食用作物への使用(約20)を停止するための手続きを開始する。【EPA】