ドイツ連邦参議院　EUの改正セベソII指令国内転換法を承認、施行へ

　ドイツ連邦参議院は、6月17日、EUの改正セベソII指令を国内法に転換することを目的にした「改正セベソII指令国内転換法」を承認した。同法は、既に、今年5月に、連邦議会で承認されており、これにより、7月1日に施行される。
　EU指令は、バイア・マーレの鉱山事故やエンスヘーデの花火工場事故、トゥールーズの化学工場肥料事故を契機に改正され、環境に影響のある物質や輸送時に危険のある物質の量の制限、産業事故防止のための対策の強化などが定められている。
　7月1日に施行される国内転換法では、主要交通網や休暇地域といった保護対象地区が具体化され、これらの地域と産業施設との間に、一定以上の距離を設けることや、産業事故審議委員会（SFK）と産業施設安全技術的委員会（TAA）を、産業施設安全委員会（KAS）に合併することなどが定められている。【ドイツ連邦環境省】