一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA CCA処理材に関する消費者安全情報を強化
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2001.07.13 【情報源】アメリカ/2001.07.03 発表
EPAは、CCA処理材(訳注*)に関して消費者に提供される情報を充実させるため、アメリカ木材保護協会(the American Wood Preservers Institute:AWPI)が作成した計画の審査を完了した。CCAは、ヒ素を含む化学物質であり、腐食および虫による被害から木材を守るための注入処理材(訳注**)に使われるものである。CCA処理材は、テラスや公園の遊具など、野外のいろいろなところで使われている。消費者情報プログラムは拡張後、間もなく開始され、初秋までには、CCA処理材のすべての部分に関するラベリングや、デパート内のディスプレイ、そして、国民に利用可能な追加的情報などもこのプログラムに加えられる予定である。
EPAのジョンソン副長官は、「いまや消費者は、このCCA処理材がヒ素を含んでいることを理解している。私は、CCA処理材に関する国民の議論が、ラベリングやステッカー、サイン、ホットラインやウェブサイトなど、産業界のコミットメントにつながったことを嬉しく思う。」と述べた。
EPAは、以前の消費者認識プログラムは、国民に十分な情報を提供していないとして、5月に、木材保存産業等に対して、迅速に既存の消費者意識向上プログラムを拡大する方法を提案するよう求めていた、AWPI案についてのEPAによるコメントは、ホームページ参照(関連情報)。
さらに、EPAは、公園遊具がCCA処理材でできている場合の、危険性評価及び子供への曝露の可能性の算定方法について、科学的審査を求めるため、10月22日の週に科学勧告委員会(the Scientific Advisory Panel)会合を開催する予定。子供への影響評価は、EPAのCCAの包括的再評価の一面であり、結果は2002年に国民の審査のために公表される。この会合に関する詳細は、間もなく、ホームページ(関連情報参照)に掲載される。
訳注*:木材の耐久性を維持するための防腐防蟻効果のある薬剤。
クロム(Chrome)、銅(Copper)、ヒ素(Arsenic)の頭文字をとっている)
訳注**:昆虫の侵入や腐朽・腐敗を防ぐために、木材を加圧のもとで化学薬品で処理すること
【EPA】