EU農水閣僚理事会　イルカ混獲に関するデータのレビューに合意

　EUの農水閣僚理事会が、3月14日、ブリュッセルで開催され、イルカなど小型鯨類の混獲に関するデータを早急にレビューすることが合意された。これは、イギリスのブラッドショー水産大臣からの要請によるもの。同大臣は、依然として混獲の度合いが高く、この問題に対する市民の関心も高いことから、早急にレビューを行う必要があると主張した。特に、イギリス海峡西側における二艘曳トロール漁業が懸念されるという。
　イギリスの要請はドイツ、スウェーデンに強く支持され、他の加盟国からも反対の声はなかった。今回の合意で、EU法規、EU及び各国の調査プロジェクトに基づいて集められたデータが2005年中にレビューされ、さらに対策が必要かどうか決定されることとなる。【イギリス環境・食糧・地方事業省】