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環境ニュース[海外]

連邦政府の資金提供により アジアゴイの五大湖侵入防止柵を建設へ

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2004.10.29 【情報源】アメリカ/2004.10.13 発表

 EPAのリーヴィット長官と陸軍のウッドリー次官補(土木工事部門)は、10月13日、侵入種であるアジアゴイが五大湖に入ってくるのを防ぐため、柵を強化する建設資金に関する法案がまとめられたと公表した。
 これによると、柵の完成に必要な費用である910万ドル(約10億9000万円)の75%にあたる682万5000ドル(8億2000万円)を連邦政府が支出することとなった。残りは、イリノイ州が170万ドル(2億円)、五大湖周辺の州が57万5000ドル(7000万円)を、それぞれ支出する。
 アジアゴイは、大型で、大食漢で、非常に増えやすく、五大湖にとって重大な脅威となっている。アジアゴイが五大湖の生態系に侵入すると、漁業用、スポーツ・フィッシング用の貴重な魚類と餌を奪い合い、五大湖における優勢種となるおそれがある。
 今回の資金拠出により、シカゴ衛生・船舶用運河において工事が進められている恒久的な電気柵が、当初の計画どおりに建設可能となる。この運河は、イリノイ川を介して、アジアゴイが生息するミシシッピ川とミシガン湖を結んでいる。電気柵は、2列の電極を運河に渡すもので、水中に直流電流を送る仕組みになっている。これにより、魚は電流の流れている部分を通過せずに引き返すこととなる。電気柵の完成は、2005年2月の予定である。【EPA】

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