一般財団法人環境イノベーション情報機構
2005年末までは、カン・小型ボトルにデポジットを導入せず
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2004.09.17 【情報源】オランダ/2004.09.03 発表
オランダのファン・ヘール国務大臣は、2005年末までは、デポジット制度をカンや小型ボトルにまで広げないという意向を明らかにした。これは、議会下院に宛てた書簡の中で明らかにされたもの。廃棄物処理・清掃管理協会(NVRD)やオランダ自治体連合(VNG)などによる研究報告書「飲料容器のための広範な回収計画」において、デポジット制度の拡大が支持されたことに対し、ファン・ヘール大臣は、現時点で決断を下すのは早すぎ、まずは、デポジット無しでも、カンやボトルが効率的に回収できるか見てみたい としている。
オランダでは、2005年までに、路上の散乱ゴミを80%削減するという目標が設定されていることから、空きビン・空きカンの回収は急務となっている。また、欧州委員会からの圧力を受け、2006年1月1日までに、大型ペットボトルの詰替え利用義務が廃止される。大型ペットボトルは、今後、一回使っただけでリサイクルに回される可能性があり、この変更に伴って生じる環境影響を何らかの形で埋め合わせる必要がある。このため、産業界は、2006年から、小型ボトルを回収することを大臣と約束している。
大臣は、産業界に対して、まずはデポジット制度を拡大することなく、目標を達成するチャンスを与える予定だ。大臣は、2005年末にまとめを作成し、産業界が十分、ボトルを集められたか評価する。結果が芳しくなければ、小型ボトルも含め、デポジット制度を拡大することとなる。【オランダ住宅・国土計画・環境省】(英語版)