一般財団法人環境イノベーション情報機構
UNEP PCB類の世界規模での除去に向け 国際会議を開催
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2004.06.28 【情報源】国連/2004.06.10 発表
世界規模でPCB類の除去を推進するため、6月9日〜10日、ジュネーブにおいて、UNEP主催の国際会議が開催された。2004年5月17日に発効したストックホルム条約により、PCB類の生産は禁止されている。しかし、PCBを含んだ電気設備は現在も使用されていることから、引き続き、ヒトの健康や環境にリスクが及んでいる。同条約は、2025年までに、PCB類を含む設備を段階的に廃止するよう、各国に猶予を与えており、また、PCBに汚染された廃棄物が、環境に配慮した方法で処理されるようになるまで、さらに3年間の猶予を認めている。
今回の会議では、PCB管理や廃棄に関する今後のニーズ、国際的な政策の枠組み、PCBの貯蔵・処理・輸送・廃棄のための現在のキャパシティーなどについて話し合われる。国連は、世界的なPCB類の除去のために、今後25年で、数十億ドルが必要としており、特に、途上国では、財源問題が課題となっている。PCB類の特定・除去に向けた、国際的な財政支援の大部分は、地球環境ファシリティー(GEF)が担当する予定。【UNEP】