一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

再生可能エネルギー世界会議の開催迫る 会議でのカーボン・ニュートラル計画も発表

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2004.06.02 【情報源】ドイツ/2004.05.18 発表

 5月18日、再生可能エネルギー世界会議「renewables 2004」(6月1日〜4日ボン)を前に、ドイツのトリッティン環境大臣とヴィチョレック=ツォイル経済大臣は、コメント発表した。経済大臣は、「貧困を克服するためには、エネルギーの供給が必要不可欠だが、20億人の人々がエネルギー供給を受けない生活をしている。再生可能エネルギーは、途上国に、高額な輸入石油から、地域で生産できるエネルギー資源へのシフトという、大きな可能性をもたらす。特に、農村地域における再生可能エネルギーは、雇用や収入をもたらす経済性のあるエネルギー資源である」と述べた。
 また、環境大臣は、「地球規模での温暖化防止への挑戦は、再生可能で、環境に配慮した持続可能なエネルギーシステムを必要とする。今世紀終わりの時点で、産業革命前と比較して、2度以上の温度上昇があってはならない。石油資源利用におけるエネルギー効率を大規模に高めるだけでなく、再生可能エネルギーの集中的な拡大が必要である」と述べた。
 「renewables 2004」には、世界各国の政府、国際機関、企業、NGOから2000人以上が参加する。また、6月3日にシュレーダー首相が主催する閣僚会議には、これまで74カ国の大臣が参加を表明している。サイド・イベントの数は、60を超える。会議の重点は、再生可能エネルギーの市場促進のための政策枠組、資金調達、制度の改善、技術開発、研究である。そして、会議の成果としては、次の3点、すなわち、(1)各国・各地域の具体的な対策、目標、自主的義務を、国際行動計画に盛込むこと、(2)ボン宣言の中で、各国首脳が、地球規模でのエネルギーシフトのための政策ビジョンを表現し、会議後の次のステップについて合意すること、(3)再生可能エネルギー拡大のための実行可能な方法を示すこと が期待されている。
 また、同日、ドイツ連邦環境省は、「renewables 2004」を「カーボン・ニュートラル」にすることを発表した。会議運営に必要なエネルギーは再生可能エネルギーで、会場交通はバイオマスで供給されるが、会議参加者2000人が飛行機での移動や宿泊などで排出する約3500トンのCO2は、クリーン開発メカニズムを利用し、インドの10ヶ所の給食センターで温暖化防止対策を実施することにより、相殺する予定。給食センターでは、太陽熱収集施設を設置し、調理等に必要なエネルギーを供給することになる。プロジェクト開発は、ドイツ技術協力公社(GTZ)が担当する。【ドイツ連邦環境省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク