一般財団法人環境イノベーション情報機構
UNEP 「使い捨て社会」が小島嶼発展途上国に新たな脅威をもたらす
【ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2004.04.16 【情報源】国連/2004.03.30 発表
UNEPは、小島嶼発展途上国(SIDS)に関する新しい報告書を公表した。報告書は、UNEPの海洋環境の保護に関する世界行動プログラム(GPA)と地球国際水アセスメント(GIWA)が編集したもの。報告書によると、SIDSでは、地球温暖化による海面上昇や水不足等だけでなく、廃棄物が大きな問題となってきている。例えば、プラスチック系廃棄物は1990年代初めと比較すると5倍も増加している。廃棄物問題は住民の健康を害するだけでなく、観光収入に依存しているSIDSにとって大きな問題となる。また、野生生物への脅威ともなる。現在、UNEPは、他の国連機関や廃棄物関係の研究所と共同で、SIDSにおける廃棄物最小化計画の策定、環境に配慮した廃棄物処理技術の目録の作成、クリーンな生産技術の促進を支援している。
なお、報告書は、今年後半、モーリシャス共和国で開催される「SIDS会議(バルバトス+10)」で、正式に紹介される予定である。【UNEP】