一般財団法人環境イノベーション情報機構
新デポジット制度をめぐり政府と飲料業界・野党が対立
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2004.03.03 【情報源】ドイツ/2004.02.17 発表
デポジット制度改善のための容器包装廃棄物令改正案の審議が、連邦参議院で中断している。現行のデポジット制度は、飲料の種類によりデポジット課金の有無が定められている。連邦政府は、これを飲料容器の種類により課金する制度に変更するために、容器包装廃棄物令案を策定した。但し、紙パック容器は環境への影響が少ないため、また、ワインは特別な市場背景から、デポジット課金対象外とするとしている。
この法令案に対し、飲料関連業界は反対している。飲料関連業界が加盟する「容器と環境のためのワーキンググループ」は、容器の返却がスムーズに行われないという理由から、この法令案により、新たに23億個のワンウェイ容器が必要となるとの研究を発表している。
また、飲料業界側の意見に同調している野党CDU/CSUは、過半数を占める連邦参議院において、数ヶ月にわたり法案の採択を拒否している。
一方、トリッティン環境大臣は、参議院に対し、同法案を3月12日までに可決するよう、強く要請している。【ドイツ連邦環境省】