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環境ニュース[海外]

イギリス政府諮問機関 遺伝子組換のビートとナタネは環境に悪影響と勧告

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2004.01.28 【情報源】イギリス/2004.01.13 発表

 イギリスのベケット環境大臣は、1月13日、政府の法定諮問機関「環境中への放出に関する諮問委員会(ACRE)」から、遺伝子組換作物農場規模試験(FSEs)の結果について勧告を受けた。農場規模試験は、除草剤に耐性を持たせたGM作物の管理が、農地の野生生物に及ぼす影響を調査したもの。3種類の春蒔きの作物(ビート、ナタネ及びトウモロコシ)に関する結果が昨年10月に発表されていた。
 ACREは、耐除草剤GMビート及びナタネ(春蒔き)について、農場規模試験と同様に栽培されたならば、環境に悪影響を及ぼすであろうと勧告する。一方、耐除草剤GMトウモロコシについては、同試験の結果、環境への悪影響は実証されなかったと述べる。ベケット大臣は、イングリッシュ・ネーチャーからも、この試験に関する勧告を受けたが、同団体も耐除草剤GMビート及びナタネ(春蒔き)の商業化には反対だが、耐除草剤GMトウモロコシについては、一定の条件の下で商業化できるだろうと助言した。
 政府は、最終的な判断に向け、ACREとイングリッシュ・ネーチャーからの勧告を検討する。特に、耐除草剤GMトウモロコシについては、EUの既存の販売承認に関して、イギリスが撤回や改正を迫るべきか、また、耐除草剤GMビート及びナタネについては、EUの販売承認を支持するか否か、検討しなければならない。ベケット大臣は、「政府は、GM作物反対派でも賛成派でもない。最も大切な課題は、ヒトの健康と環境を守り、消費者の真の選択を保証することである」と述べた。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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