一般財団法人環境イノベーション情報機構
包装廃棄物のリサイクル目標を2倍以上に強化
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2003.12.25 【情報源】EU/2003.12.08 発表
欧州議会・欧州閣僚理事会の調停委員会は、12月4日、2008年までに包装廃棄物の最低リサイクル目標を25%から55%に引き上げることで合意した。1994年の包装及び包装廃棄物指令の改定にあたり、「包装廃棄物の焼却はリカバリーに含まれるのか」及び「ギリシャ、アイルランド、ポルトガル、新加盟国の目標達成期限をいつにするか」が主要な問題となっていた。欧州司法裁判所の最近の判決によれば、包装廃棄物を一般廃棄物焼却場で焼却するのであれば、たとえエネルギー回収(熱又は電力の回収)が行われていても、廃棄物の処分に該当し、包装及び包装廃棄物指令にいうリカバリーには該当しない ということが示されていた。今回の合意では、同指令のリカバリー目標を達成するために、焼却によるリカバリーも算入できることになった。ただし、この点について、将来的には、EU廃棄物回避・リサイクル テーマ別戦略の枠組みの中で見直すことも予定されている。
今回の調停による合意内容
−目標達成期限: EU12カ国 2008年
ギリシャ、アイルランド、ポルトガル 2011年
新加盟国 新提案にて規定
−リカバリー目標:60%
(上限なし、焼却によるエネルギー回収を含むことができる)
−リサイクル目標:55%-80%
木材 15%、プラスチック 22.5%、 金属 50%、 紙 60%、 ガラス 60%
【欧州委員会環境総局】