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環境ニュース[海外]

トリブチルスズの規制強化に向け行動

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】ドイツ/2001.01.22 発表

 昨年9月より、ドイツ連邦政府は、有機スズ化合物の利用と販売について、ヨーロッパレベルでの規制を強化するよう、欧州委員会に要請してきたが、欧州委員会が、要請に応じる姿勢を示さなかったことから、この度、政府は自ら、率先的な行動をとった(欧州委員会は、本年秋に開かれる国際海事機関(IMO)の会合の結果を待って、指令案の作成の要否を決定するとして、指令案の作成は、早くとも2002年になると回答していた)。
 具体的には、国のトリブチルスズ禁止命令を設けて、有機スズ化合物を含む船体塗料の利用と販売を完全に禁止し、重量繊維(貨物防水シート、テント用布等)と日用品(衣料、おむつ等)の防虫処理用に、有機スズ化合物を利用・販売することを禁止することにした。この制度を実現するための命令案を、欧州委員会に提出して、同意を求めた。
 「有機スズ化合物の有害性は、既知のことがらであり、これ以上、これらの物質の負荷を甘受することは許されない」して、連邦環境大臣は、今回の命令案の提案にいたった理由を説明する。
 一方で、「ヨーロッパレベルの規律により、より確実に環境を保護するほうが好ましい」として、迅速な対応をみせない欧州委員会に対して、遺憾の念を示している。【ドイツ連邦環境省】

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