一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会 廃棄物の輸送管理手続の強化・合理化を提案
【ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2003.07.16 【情報源】EU/2003.07.01 発表
欧州委員会は、廃棄物の輸送管理手続きを強化する一方で、手続きを合理化するため、「廃棄物輸送規則(Council Regulation No 259/93)」を改定する提案を行った。この規則はEUの域内・域外へ廃棄物を輸送する際の環境クライテリアを定める。実質的にはすべての廃棄物について、あらゆる手段による輸送(車両、鉄道、船舶、航空機)を対象にしている。改正案は、国際的な調和に向け、バーゼル条約及び廃棄物の輸出に関するOECDの決定を実施するものでもある。主な改正点は、第1に、処分目的の輸送、及びリカバリー目的の有害物質(アスベスト等)及び準有害物質(灰、金属の混じった残渣等)について、書面で事前の通知と同意を求める手続を導入したことである。現行規則では暗黙の了解が認められていたが、これを廃止し、書面による同意に一本化した。第2に、リカバリー目的の無害な廃棄物(紙、ガラス等)については、輸送に関して特定の情報が提供されていれば、通知及び同意は不要となった。このほか、最終的なリカバリー、処分に至るまで、積荷が管理されなければならないことも明確になった。【欧州委員会環境総局】