一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、POPs関連条約へのEUの批准を求める
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.07.03 【情報源】EU/2003.06.16 発表
欧州委員会は、残留性有機汚染物質(POPs)に関する2つの国際条約、すなわち「ストックホルム条約」及び「長距離越境大気汚染条約(LRTAP)のPOPs議定書」をEUが批准することを提案した。ストックホルム条約は、PCBやDDT、ダイオキシンなど12種の汚染物質の生産・使用を原則として禁止するもので、EUは、2001年に署名している。既に30カ国が批准しており、2003年末までには、条約の発効に必要な50カ国の批准が達成される可能性がある。一方、LRTAPのPOPs議定書は、16の汚染物質を掲げ、その生産から処分までを管理するものである。議定書の発効のためには、あと2カ国の批准が必要である。欧州委員会は、これらの条約等の要求事項を満たすため、既存の法令を改正する規則案も決定した。なお将来的には、残留性・生体蓄積性・有毒化学物質に関する規制は、現在検討中の「REACH」システムに組み込まれることとなる。【欧州委員会環境総局】