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環境ニュース[海外]

欧州委員会 「欧州気候変動プログラム」の第2次進捗状況報告書を公表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.05.14 【情報源】EU/2003.05.06 発表

 欧州委員会環境総局は、5月6日、「欧州気候変動プログラム(the European Climate Change Programme: ECCP)」の第2次進捗状況報告書を発表した。このプログラムは、EUの削減目標の達成に向け、環境に有益で、かつコストエフェクティブな追加的手段を特定するため、2000年6月に策定されたもの。今回の報告書は、様々な手法の実施状況など、ECCPの最新の成果を概観する。
 ECCP報告に含まれる政策や手法はCO2換算で、5億7800万から6億9600万トン(EU15カ国全体の削減目標の2倍)を削減する可能性を秘めている。現在実施されている、あるいは欧州委員会から提案されている手法について見ると、2億7600万から3億1600万トンの削減可能性がある。こうした手法には、再生可能エネルギーからの発電促進に関する指令、建築物におけるエネルギーパフォーマンスに関する指令、埋立指令、排出権取引指令案、バイオ燃料促進案、熱電供給事業(CHP)の促進に関する指令案などが含まれる。
 また、ECCPに記載され、準備が進んでいる手段としては、エネルギーサービス、エネルギー使用製品のエコ設計のための枠組み、フッ化ガス対策、エネルギー効率に関するキャンペーン、公共調達などが挙げられており、これらの手段によって削減可能性を25%増大させることができるという。
 このほか、構造基金に気候変動の観点を組み込むこと、暖房機器における再生可能エネルギーの利用の促進、環境管理・監査システムにエネルギー効率の観点を統合する、自動車のエアコンからの温室効果ガス排出を削減するといった手段も検討されている。【欧州委員会環境総局】

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