一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU、域外への廃棄物輸出の管理強化などを盛り込んだ新規則が発効
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2024.06.06 【情報源】EU/2024.05.20 発表
欧州委員会によると、EUの改正廃棄物輸送規則が発効した。新規則は、廃棄物の問題を第三国に持ち込まず環境に配慮した廃棄物管理に貢献する、廃棄物の不法取引への取締りを強化する、及び域内の廃棄物輸送のトレーサビリティを高め資源の循環を促進する狙いで2024年4月に採択された。主な点は以下のとおり。
・OECD非加盟国への廃棄物の輸出は、仕向国において廃棄物の受入れ意思と持続可能な管理能力を証明した場合にのみ許可される(2027年5月21日より)。
・OECD非加盟国へのプラスチック廃棄物の輸出を2026年11月21日から2年半禁止し、これ以降OECD非加盟国がプラスチック廃棄物の受入れを再開するには厳しい要件を満たす必要がある。
・同委員会はOECD加盟国への廃棄物輸出を監視し、仕向国で環境問題が生じる場合には対策を講じる。
・EU内の廃棄物輸送の手続きを電子化する(2026年5月21日より)。
このほか、EU諸国間の緊密な連携を促進し、廃棄物の不法取引に対する取締りや調査等を強化する内容になっている。
【欧州委員会】