一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、包装廃棄物の削減とリサイクルを進める規制案を公表
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2022.12.19 【情報源】EU/2022.11.30 発表
欧州委員会は2022年11月30日、包装材と包装廃棄物に関する新たな規制案を公表する。EU域内の1人当たり包装廃棄物排出量は年間約180キロ。過去10年間で包装廃棄物は20%超増加、対策を講じなければ2030年までにさらに19%増加すると見込まれる。
同規制では2040年までに1人当たり包装廃棄物排出量を2018年比15%減とすることを目標とし、持ち帰り飲食や通販の配送で一定割合を再利用・詰め替え可能な包装で提供することを企業に義務付け、店内での飲食の使い捨て包装等を禁止する。また、2030年までに包装を完全にリサイクル可能にするとし、包装の設計基準の設定等の施策を提示、プラスチック包装については再生材利用率を定める。さらに、バイオベース・生分解性・堆肥化可能プラスチックに関し、環境にプラスとなるよう使用等の指針を示している。
新規制により2030年までに包装由来のGHG排出量は4300万トンに減少(現行規制のままでは6600万トン)、60万人超の雇用が創出され、経済社会的損失は64億ユーロ軽減されるという。
【欧州委員会】