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環境ニュース[海外]

2000-2002年気候モニタリング結果 一層の気温上昇を警告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.02.19 【情報源】イギリス/2003.02.11 発表

 イギリス環境・食糧・地方事業省は、2月11日、近年、世界の気温がかつてないレベルに上昇し、大気中の温室効果ガス濃度も最高値に達していることを示す報告書を公表した。
 報告書「世界の大気に関する研究プログラム隔年レポート 2000-2002年(Global Atmosphere Research Programme Biannual Report 2000-2002)」は、気候変動及びオゾン層に関する同省の研究プログラムについて、過去2年間の成果を示すもの。なお、このうち、予測・追跡などのプログラムはハドレー・センターが実施している。
 報告書の主な内容は以下のとおり。
−大気中の温室効果ガス濃度は2001年に最高レベルに到達。また、世界気温も上昇し続けており、2002年は、2001年及び1998年とともに記録上最も暑い年ナンバー3に入った。
−ハドレー・センターの炭素・気候モデルは、森林及び自然植生からの炭素循環フィードバックが将来的に地球温暖化を加速させるという予測を示している。
−イギリスの気候変動シナリオ(UKCIP Climate Change scenarios)によれば、夏は一層暑く、乾燥化し、冬は一層湿潤になる。
−イギリスは、気候変動枠組み条約上の目標(2000年までに排出量を1990年レベルに戻す)以上の成果を達成している。さらに、現在の取組みによって、2010年までに、温室効果ガスを1990年レベルから23%削減することができるであろう。
オゾン層破壊物質対策によって、オゾン層は今後50年以内に回復するであろう。
 なお、この報告書は、IPCCの次のラウンドに対するイギリスからの主な貢献策となる。また、京都議定書第一約束期間に続く、ポスト2012年の気候変動対策に向けた国際交渉への貢献策ともなるものである。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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