拡大欧州を欧州グリーン化の軌道に乗せる

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2003.01.30 【情報源】EU／2003.01.21 発表

　EUのマルゴット・ヴァルストロム環境委員、グンター・フェアホイゲン拡大委員、及び環境閣僚理事会の現議長であるヴァッソ・パパンドレウ環境大臣（ギリシャ）は、13の加盟申請国の環境大臣と非公式の閣僚会議に臨んだ。
　加盟直前の10カ国については、EUの環境に関する法体系の受容はほぼ完了に近づいており、議論の重点はその実施や執行に移ってきた。
　実施面での課題としては、制度上の問題と財政上の問題が挙がっている。議論の過程では、特に、環境政策の実施に必要な地方機関等の行政能力を育成するために、どのような支援をすべきかという問題が浮かび上がってきた。財政支援に関しては、加盟後、加盟申請国基金から構造・結束基金へ、どのように移行していくのかが議論された。
　現在、加盟申請国への援助の総額30億ユーロ（約3900億円）の約20%が環境関係の事業に充てられている。新規加盟国への構造支援は、加盟後の2004年から2006年にかけて220億ユーロ（約2兆8600億円）に達する。この数字から、加盟前に比べ、環境投資への支援は増大する。また、構造基金、田園地域開発プログラムからも支援を受ける。一方、加盟申請国に留め置かれる国々への支援も増額される。【欧州委員会環境総局】