一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、生産と消費のあり方を変える循環型経済行動計画を公表
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2020.03.31 【情報源】EU/2020.03.11 発表
欧州委員会は、欧州グリーンディール政策の重要な要素となる循環型経済行動計画を公表した。行動計画は、使用した資源を経済の中で循環させるため、設計から製造、消費、修理、再利用、リサイクルまで製品のライフサイクル全体にわたって対策を講じている。導入する施策は法令も法令以外のものもあり、EUレベルでの対策が有効な分野に重点をおいた。その柱は以下の4つ。
1)持続可能な製品を規範化する。欧州委員会は製品の長寿命化、再利用・修理・リサイクルの容易化、リサイクル材の使用拡大、使い捨て品の制限、意図的な早期老朽化・旧式化の防止、売れ残り耐久財の破壊禁止などの法案を作成する。
2)消費者の「修理する権利」をみとめ、製品の修理可能性や耐久性能に関する情報を提供する。
3)重点部門として、資源多消費部門、資源循環の実現性が高い部門(電子・情報通信技術、バッテリー・自動車、包装、プラスチック、繊維、建設・建物、食品)で対策を実施する。
4)廃棄物の削減のため、まず廃棄物の発生を抑制し、発生したものは二次資源へ転換する。
【欧州委員会】