一般財団法人環境イノベーション情報機構
デポジット反対派、NRW州上級裁判所にて敗訴
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2002.12.17 【情報源】ドイツ/2002.11.28 発表
11月27日、ドイツのミュンスター・ノルトライン‐ヴェストファーレン州上級裁判所は、デュッセルドルフ行政裁判所が9月3日に下したデポジット制度の導入を延期する判決を棄却した。トリッティン環境大臣はこの判決を受け、「ミュンスター上級行政裁判所は、連邦政府の方針を完全に承認した。これにより、デポジット制度は2003年1月1日から連邦全体で例外なく実施されることが明らかとなった。ワンウェイ業界は、連邦政府のデポジット制度導入決定後、9ヶ月の時間を無駄にした。私は、業界が、この判決を受け入れ、これ以上時間を無駄せぬよう望む」とコメントした。
連邦環境省は、デポジット制度の導入を先延ばしにすることは、政策的にも法律的にも余地がないと考えている。また、トリッティン氏は、デポジット制度の導入により、飲料業界と中小ビール醸造企業において、約25万の雇用が確保されると指摘している。
さらに、連邦環境省は、11月29日、消費者向けに、「デポジット制度Q&A」を作成し公表した。「どの容器にファンドが掛けられるのか」「ファンドの値段はいくらか」「空の容器はどのように処理されるのか」等の疑問に対する答えがまとめられている。【ドイツ連邦環境省】