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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、資源リユースとリサイクルを加速させるべく2冊のブリーフィングを公表

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2019.11.14 【情報源】EU/2019.10.28 発表

 欧州環境庁(EEA)は、欧州で資源のリユースリサイクルを促進するため2つのブリーフィングを公表した。
 1つ目の「循環型経済におけるプラスチック廃棄物貿易」によると、中国のプラスチック廃棄物輸入規制や、「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関する国連バーゼル条約」に複数のプラスチック廃棄物が加えられたことによって、プラスチック廃棄物の輸出は困難さを増しており、EU及び加盟国は域内又は国内での廃棄物処理能力を高める必要がある。これは循環型のプラスチック生産・消費へ移行する好機でもあり、既に循環型経済におけるプラスチックのための欧州戦略、使い捨てプラスチック指令などの取組が進められている。
 2つ目の「廃棄物管理の資源ロス削減が欧州における循環型経済推進の鍵」によると、EUで2015年に発生した3000万トンのプラスチック廃棄物のうち、リユース又はリサイクルのため回収されたのは17%に過ぎず、プラスチック1トンにつきその生産から2.5トン、焼却から2.7トンのCO2が排出されている。ブリーフィングでは、プラスチック廃棄物に加え、電子機器、電池、繊維(主に衣類)の廃棄物も取り上げている。リユースリサイクルが不十分なこと、消費者の意識の低さ、有害物質が含まれていること、設計段階でリサイクルが考慮されていないことが、ロスの削減と資源の循環向上への障害となっているという。【欧州環境庁】

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