一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界資源研究所、2030年までに食品ロス・廃棄物を半減させるための行動指針を提言
【ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2019.09.18 【情報源】研究機関/2019.08.29 発表
世界資源研究所は(WRI)は、ロックフェラー財団の支援の下、国連環境計画(UNEP)、自然資源防衛協議会(NRDC)等と連携して報告書「食品ロス・廃棄物の削減:地球規模の行動指針」を作成し、デンマークのコペンハーゲンでの世界食料サミットで発表した。世界では生産される食品の約3分の1に当たる年間13億トンが廃棄され、経済損失は9400億ドル、温室効果ガス排出量は全体の8%に相当する一方、世界の9人に1人は栄養不良に陥っている。対策は進行しつつも十分ではないため、報告書は2030年までに食品ロス・廃棄物を半減させるという国連目標の達成のための、1)政府・企業による目標(2030年までに半減)の導入、廃棄食品の量・場所の測定および対応、2)食料供給網(生産者から消費者)全体で部門特有のすべきこと(to-do list)を始動、3)政策・財政の改善など効果促進のため政府・財界首脳による10の介入策実行、の3つの世界的な行動指針を提言した。食品ロス・廃棄物の半減は、自然生態系の農地転換を回避する等多大な恩恵をもたらすとしている。【世界資源研究所】