一般財団法人環境イノベーション情報機構
グアテマラ、国連の海洋ごみ削減キャンペーン参加で河川のプラスチックごみ対策強化を約束
【ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2018.10.26 【情報源】国連/2018.10.12 発表
国連環境計画(UNEP)は、グアテマラが海洋ごみ削減のための国連の「クリーン・シー・キャンペーン」に参加し、プラスチックを捕捉するバイオフェンスの設置によって、河川のプラスチックごみを回収する取組を強化することを約束したと報じた。捕捉されたプラスチックごみを回収すれば、適切な廃棄またはリサイクルができる。グアテマラでは、こうしたごみのリサイクル等で周辺住民に新たな収入源が生まれた例もあるという。同国のバイオフェンスはホンジュラスやドミニカ共和国、パナマでも採用されている。UNEPの廃棄物処理に関する報告書によると、中南米・カリブ海地域では毎日1万7000トンのプラスチックごみがインフォーマルなかたちで廃棄又は投棄されている。グアテマラのアロンツォ環境天然資源相は、回収といった対処療法だけでなく、排水処理施設の増加や、教育を通じた個人のプラスチック消費量の大幅な削減による、ごみ問題の根本的な解決にも意欲を示している。なお、キャンペーン参加国は、同地域の16カ国を含む世界50カ国以上に達した。【国連環境計画】