一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会統計局、EUの再生可能エネルギー比率は引き続き上昇し2015年に約17%と報告
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2017.03.27 【情報源】EU/2017.03.14 発表
欧州委員会統計局(Eurostat)は、欧州各国における、再生可能エネルギーが最終総エネルギー消費に占める比率の最新データを公表した。それによると、EU全体の再生可能エネルギー比率は2015年に16.7%に上昇した。これは、これまでの上昇傾向をなぞるものであり、2004年の8.5%から倍近い伸びを示したという。EUは2020年に向けた戦略「欧州2020」の主要目標のひとつとして、同年までに最終総エネルギー消費の20%を再生可能エネルギーで賄うことを掲げているが、国別目標についてはすでに11か国が達成した。再生可能エネルギー比率が最も高い国は、53.9%のスウェーデンを筆頭に、フィンランド(39.3%)、ラトビア(37.6%)と続く。一方、同比率が低い国は、ルクセンブルクとマルタ(共に5.0%)、オランダ(5.8%)、ベルギー(7.9%)の順であった。2020年以降のエネルギー需要を満たす上でも再生可能エネルギーの果たす役割は大きいと考えられることから、加盟国は2030年までの再生可能エネルギー比率についても、27%以上とする目標設定に合意している。【欧州委員会】