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環境ニュース[海外]

UNEP事務局長 ヨハネスブルグ・サミットを振り返る

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2002.09.18 【情報源】国連/2002.09.04 発表

 UNEPのクラウス・テプファー事務局長は、9月4日、ヨハネスブルグ・サミットを振り返り、コメントを発表した。
 「今回の交渉過程の様々な場面で、環境、そして持続可能な開発に関する暗い見通しに直面した。私は、成果が前進へのステップとなったことに満足している。各国が再生可能エネルギーの促進に関する世界的なタイムテーブルと目標に合意できなかったのは残念だが、再生可能エネルギーに関する地域レベル、国家レベルでの目標が必要であることには合意できた。衛生施設が普及してない地域に住む人々の数を半減することも約束した」
 このほか、テプファー氏は、化学物質、生物多様性、アフリカ支援、漁業管理等についても進展があったことを歓迎した。また、多国間環境協定への支持と、これらの協定が多国間貿易システムと同等の位置づけであることも確認できた。
 テプファー氏は、世界の政治状況が、1992年のリオ・サミットの時と今年とでは全く異なっていることを指摘。「(当時)我々はベルリンの壁崩壊と冷戦の終結を経験していた。今日、我々は、グローバリゼーションの結果として、新現実主義(new realism)という考え方を持つに至った。ヨハネスブルグで合意された行動計画は、おそらくは、これ以上義務を負って失敗したくないといった多くの国家の思惑を反映して、観念的なものとはならず、より実務的なものとなっている。だから、あまり速く走るのではなく、段階を追って進んでいく道を選んだのであろう」と述べた。
 さらに、テプファー氏は、1つの非常に前向きな成果は、企業責任や環境基準のような分野において、政府、市民社会、産業界、そして国連の間に生まれた新たなパートナーシップであったと評価した。【UNEP】

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