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環境ニュース[海外]

絶滅危惧種生息地管理プログラムを支援

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.07.17 【情報源】カナダ/2002.07.02 発表

 カナダのアンダーソン連邦環境大臣は7月2日、ブリティッシュ・コロンビア州の絶滅危惧種とその生息地を保護するために、2002-2003年に実施されるプロジェクト25件に、合計147万カナダドル(約1億1000万円)を支援すると発表した。資金は、カナダ絶滅危惧種の生息地管理プログラム(Habitat Stewardship Program: HSP)から支出される。
 HSPは、コミュニティーグループ、土地所有者、先住民、市町村当局による生息地保全プロジェクトを促すことによって、国内の絶滅危惧種の生息地を復元し守ろうとするもの。HSPによるプロジェクトは、生息地の復元、種の回復、土地の取得、教育的啓蒙活動などを含む。
 今回支援の対象となるプロジェクトには、ブリティッシュ・コロンビア州の2つの地域(南オカナガン・シムイカミーンとジョージア湾)が含まれているが、これらの地域は、危惧種の数が多いことと、生物学的多様性が失われる危険性が高いことで知られている。危惧種の数は、それぞれ、35種と100種以上にのぼる。実施されるプロジェクトは、ジョージア湾のエコシステム全体が対象のものもあれば、シャチなど個々の種を対象としたものもあり、多岐に及ぶ。
 なおHSPは、カナダ連邦環境省が、漁業省と公園省の協力のもと、運営を行っているプログラム。州、領域、連邦政府の合意による、絶滅危惧種保護協定(the Accord for the Protection of Species at Risk)、絶滅危惧種法(Species at Risk Act :SARA)と並び、HSPは、カナダ政府の絶滅危惧種の保護に関する国家戦略の3大要素の1つ。絶滅危惧種保護国家戦略には、2000年度政府予算から1億8千万カナダドル(約140億円)が拠出されたが、そのうち4500万カナダドル(約35億円)をHSPの向こう5年間のプログラムに当てることになっている。【カナダ連邦環境省】

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