一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、カリフォルニア大アーバイン校の廃棄物ゼロ・食品回収の取組を称賛
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2013.10.11 【情報源】アメリカ/2013.09.27 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、カリフォルニア大学アーバイン校における廃棄物ゼロ・食品回収の取組を称賛した。同大学では現在、構内の全廃棄物の83%がリサイクル・再使用・堆肥化され、特に食品廃棄物の再利用は、2010年の90トンから2012年には500トンに増加したという。アメリカでは年間3500万トンもの食品が廃棄される。埋立て処分される廃棄物のうち、この食品廃棄物が最も多い。生ごみは埋立て処分場で分解し、温室効果ガスであるメタンを発生する。EPAでは、「食品回収チャレンジ」プログラムを開始し、大学や企業等に食品廃棄物の排出抑制、寄付、堆肥化等を求めてきた。これに参加している同大学では、2010年から地元の廃棄物処理施設と学生食堂業者と共同で食品廃棄物の削減を図り、食品廃棄物はリサイクル施設で加工し、グリーンエネルギー創出など多様に利用できる形に転換している。
また同大学では、リサイクル可能なゴミをまとめて回収する容器を構内の歩道や教室に設置するほか、給水ステーションを設けてペットボトルの削減を図るなど、様々な取組で成果を挙げているという。