一般財団法人環境イノベーション情報機構
肉を含む残飯のコンポストに関するリスクアセスメント公表
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2002.06.18 【情報源】イギリス/2002.06.07 発表
肉を含む残飯のコンポストやメタン発酵(バイオガス消化)、そしてこうした肥料の土壌散布は、適切な処理・管理が行われていれば、ヒト及び動物へのリスクは低く、受容できる範囲である・・・イギリス環境・食糧・地方事業省は、こうした内容の報告書を6月7日公表した。イギリス政府は、コンポストは生ゴミの埋立を減らし、EU目標値を達成するための決定的なツールになるとして、積極的にコンポストを推進してきた。このため、今回の前向きな結果を歓迎している。コンポストは、2005年までに家庭ゴミの最低25%をリサイクルないしコンポスト化するという目標を掲げた、「2000年廃棄物戦略(Waste Strategy 2000)」でも重要な役割を担っている。
現在のEUの動物健康規制等は、肉を含む残飯について、たとえコンポスト化、メタン発酵を経ていても、土地に散布することを禁じている。2003年前半に成立する予定の新動物副産物規則(the Animal By-Products Regulation)では、特定の管理が行われているという条件を満たせば、土壌散布も可能となりそうだ。今回、同省が行った調査は、肉を含む残飯のコンポストやメタン発酵が、ヒトと動物に及ぼすリスクを調べたものであったが、狂牛病(BSE)、スクレイピー、豚コレラ、口蹄疫、サルモネラといった病原体についても調査を行った。
同省はリスクアセスメントの提言と規制の変更に関して、6月7日に行われるコンポスト協会(Composting Association)で発表する。コンポストとバイオガス施設は環境庁の管轄下でもあり、同省は環境庁とも協同して、規制を調和させていく予定である。イギリス環境・食糧・地方事業省】