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環境ニュース[海外]

国連環境計画、HFC削減への米中合意を歓迎

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2013.06.25 【情報源】国連/2013.06.09 発表

 アメリカのオバマ大統領と中国の習近平国家主席が、気候変動に立ち向かうため合成化学物質ハイドロフルオロカーボン類(HFC)の削減に向け協力すると合意したことについて、アヒム・シュタイナー国連環境計画(UNEP)事務局長は歓迎の意を表明した。
 HFCは、オゾン層を破壊するハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)の代替物質として、冷蔵庫の冷媒や発泡剤として使われている。しかしオゾン層は破壊しないものの、HFCは強力な温室効果ガスである。HFCの気候強制力への寄与は、現在のところ温室効果ガス全体の1%にも満たないが、HFCはHCFC等の代替物質として使用量が増加している。HFCの中でも最も一般的なHFC134aの大気中濃度は2006年以降、年率約10%の上昇を示している。対策を打たなければ、HFCの使用増により2050年には年間3.5〜8.8ギガトン(CO2換算)の温室効果ガス排出量が追加されることになり、1980年代後半以降のCFCやHCFCの段階的廃止による削減分の効果が失われてしまうという。
 シュタイナー事務局長は、「HFCの市場拡大を許せば、気候変動の問題は悪化することは間違いない。気候変動を抑止するため、2015年までにすべての国が参加する新たな国連合意を打ち立てようとするいま、2大経済大国による今回のHFC合意は歓迎すべきもの」としている。【国連環境計画

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