一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA コンピューター等のリサイクル促進に向け 規則改正
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2002.06.06 【情報源】アメリカ/2002.05.29 発表
EPAは、コンピュータ、テレビおよび水銀を含有する器具に関し、これらの埋立または焼却を回避し、安全なリユース・リサイクルを促進することを目指して、規則の改正案を公表した。コンピュータ用カラーモニターやテレビにはブラウン管(CRT)が組み込まれているが、これにはX線から利用者を保護するために鉛が含まれている(典型的なコンピュータ用モニタで8ポンド)。EPAは、今後5年間で、全国で2億5000万台のコンピュータが廃棄されるものと見込んでいる。
今回の改正案は廃棄コンピュータ等のリユース・リサイクルを促進するものである。例えば、改正案では、EPAが、リユース可能なブラウン管を「廃棄物」ではなく「製品」であると判断することとなる。このようなブラウン管は資源保全回収法(RCRA)の規制を受けないことになる。EPAはまた、ブラウン管から回収されたガラスのうち、リサイクルに回され、ラベリングなど所定の手続きを経たものを、廃棄物の指定から除くことも提案している。
一方で、水銀を含有する器具については、規則を合理化する。改正案では、気圧計、計測器、温度計などの水銀含有器具は「ユニバーサル廃棄物」(universal waste)として取扱われ、・・・「ユニバーサル廃棄物」とは、バッテリーやサーモスタット、ランプ、殺虫剤など、通常、家庭や小規模の事業所から普通に排出されるもの。EPAは1995年に「ユニバーサル廃棄物」に関する規則を制定しており、「ユニバーサル廃棄物」の取扱者は、当該廃棄物が埋立または焼却されないよう、集約的な収集・リサイクルを促進する特別な基準に従わなければならないこととなっている。【EPA】