一般財団法人環境イノベーション情報機構
UNEP 使用済み鉛電池のリサイクルに関する 新バーゼルガイドラインを策定
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2002.06.05 【情報源】国連/2002.05.27 発表
5月23日から24日にかけて、バーゼル条約の技術作業グループが開催され、廃鉛電池の環境配慮型管理手法に関する技術ガイドラインが策定された。加工しやすく、腐食に強い鉛は、鉄に次いで、最も広く使われた金属である。毎年、世界全体で250万トン生産されるが、そのうち約75%が、自動車などに使われる鉛電池に用いられている。しかし、鉛蓄電池のリサイクルは、途上国の労働者にとって、非常にリスクの高い作業となっている。多くの開発途上国では、廃電池は、斧を使って破壊されているが、労働者にとって極めて危険である。
新しいバーゼルガイドラインは、政府が必要な法制度および施設を整備し、鉛電池の管理を改善することを目的としている。ガイドラインは、64ページに渡って、廃電池の収集・運搬・貯蓄方法について詳しく説明する。なお、ガイドラインは、2002年12月9日から13日に予定されている第6回バーゼル条約締約国会議において最終的に採択される予定。【UNEP】