一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、リサイクルの質向上に向け新たな計画を公表
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2013.02.13 【情報源】イギリス/2013.02.01 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)のマウリー政務次官(資源管理担当)は、紙やガラス、金属等のリサイクルの質を高めリサイクル市場の強化を図ることを目的に、資源回収分別施設(MRF)に対する新たな規則案を公表した。これは、一定規模以上のMRFに、家庭や事務所から回収した投入物の質とリサイクル処理後の成果物の質をそれぞれ検査・測定するよう求めるもの。この検査結果は、MRFに資源を供給する地域自治体やリサイクル済み資源の買取業者等に公開されるという。政務次官は、「リサイクル産業は、いまやイギリス経済に30億ポンドを貢献する産業。この市場にとってリサイクルできる資源の量が十分にあることは重要だが、質もまた重要。質の面はこれまで重視されてこなかったが、今後は産業全体が一貫して高品質のリサイクル資源を供給できるようにしたい」と述べた。
リサイクル資源の品質向上の取組の一環として、Defraは今回の計画案について、地域自治体や産業に対する意見募集も開始した。廃棄物管理会社側も、リサイクルの品質向上を主眼とした強制的手段は、リサイクルの発展と経済成長をもたらすものと支持しているという。【イギリス環境・食糧・農村地域省】