国連環境計画、ダボス国際防災会議で生態系の管理向上による防災を推進

【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2012.09.07 【情報源】国連／2012.08.23 発表

　国連環境計画（UNEP）は、2012年8月26〜30日にスイスのダボスで開かれる第4回国際防災会議（IDRC）において、生態系および自然資源の管理向上による災害リスク軽減の推進を図る。同会議では、「変化する世界における統合的リスク管理」をテーマに、100カ国から1000名を超える防災の専門家や政府関係者が集まり、リスク軽減と災害管理に関する最先端の知見、戦略、優良事例を共有する。近年、タイの洪水等が示すように、土地利用の変化による生態系への影響が災害を招く一因となっており、UNEPが長年にわたり提唱してきた、生態系に基づく防災（Eco-DRR）の重要性について認識が高まっている。しかし、現状として災害対策の実施が遅れているため、国連機関やNGOで構成する「環境と災害のリスク軽減のためのパートナーシップ」（PEDRR）主催の特別会議では、この遅れの原因を明らかにするとともに、防災を開発計画、特に生態系の管理向上に組み込むことを焦点に議論する。なお、今回のIDRCの成果を踏まえ、2013年に防災グローバル・プラットフォーム会合が開催される。【国連環境計画】