カナダ、航空機の温室効果ガス排出削減行動計画を発表

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.06.18 【情報源】カナダ／2012.06.04 発表

　2012年6月4日、カナダ政府は航空機の温室効果ガス排出削減行動計画を発表した。この計画では、カナダ航空業界との協力により、2020年まで航空部門のエネルギー効率を、毎年、平均2％以上改善するとしており、2020年までに温室効果ガスの排出を17％削減（2005年比）するとしたカナダの目標達成にも貢献する。この計画は2010年10月の国際民間航空機関（ICAO）の決議に沿うものであり、新型航空機の導入、飛行計画の改善などを通じて達成するとされている。ICAO決議は国際航空における自主的排出削減目標を定め、加盟国に2012年6月までに行動計画を提出するよう促していた。カナダでは2005年に、政府と航空業界が世界で初めて航空業界の温室効果ガス削減に向けた合意を取り交わし、2012年までに1990年を基準として累積24％のエネルギー効率の改善を目指した。航空業界は2010年の段階で累積31％の改善に成功し、合意目標をすでに達成している。【カナダ運輸省】