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環境ニュース[海外]

欧州議会環境委員会、生物多様性保全の政策強化を求める決議を採択

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2012.04.09 【情報源】EU/2012.03.21 発表

 欧州議会環境委員会は、EUが2010年の生物多様性目標を達成できなかったことから、生態系保全の政治的優先順位を高める必要があるとの決議を採択した。最近の調査によるとEU域内の生物多様性は低下が続いており、このままでは社会にとって壊滅的な経済的コストにつながるとしている。決議は欧州委員会が2011年5月に発表した2020年戦略に関する意見として採択された。
 決議では、共通農業政策(CAP)は生物多様性保全のツールでもあり、これを通じて公共財をもたらす農民に報酬を与えるなどして、農業がもたらす重要な公共財の経済的価値を評価すべきだとしている。また、EUの他の政策において生物多様性目標に配慮すること、環境に有害な補助金を指定して段階的に廃止することも求めている。共通漁業政策では、生態系アプローチの実施を確保すること、法令の確実な実施のために欧州沿岸警備隊を創設することを要請。さらに、EU環境法全般の実施強化、野鳥や生息地に関する法令の違反取り締まり能力の拡充、生物多様性条約下の2020年目標の最低水準としての位置づけ、絶滅危惧種の取引規制の強化、外来動植物種問題に関する法令の整備も求めている。【欧州議会】

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